国民健康保険
国民健康保険について
国民健康保険(略称:国保)は、みんなでお金を出し合い、病気やけがにそなえる制度です。
職場の健康保険の加入者や生活保護を受けている方以外は、すべて国民健康保険の被保険者(加入者)となります。
被保険者(加入者)について
- お店などを経営している自営業の人
- パート・アルバイトなどをしていて職場の健康保険に加入していない人
- 農業や漁業などを営んでいる人
- 退職して職場の健康保険をやめた人
- 外国人登録をしていて、1年以上日本に滞在すると認められた外国籍の人
加入・脱退するときの届出について
国民健康保険に加入・脱退するときには、下記の日から14日以内に保健福祉課(給付班)に届出をしてください。
※脱退する時も届出が必要ですので、ご注意ください。
国保に加入する日 | 手続きに必要なもの | |
---|---|---|
1 | 他市区町村から転入してきた日 | 転出証明書、印かん |
2 | 職場の健康保険をやめた日の翌日 | 健康保険をやめた証明書、印かん |
3 | こどもが生まれた日 | 保険証、母子健康手帳等、印かん |
4 | 生活保護を受けなくなった日 | 保護廃止決定通知書、印かん |
国保から脱退する日 | 手続きに必要なもの | |
---|---|---|
1 | 他市区町村へ転出した日の翌日 | 保険証、印かん |
2 | 職場の健康保険に加入した日の翌日 | 国保と職場の両方の保険証、印かん |
3 | 死亡した日の翌日 | 保険証、死亡を証明するもの、印かん |
4 | 生活保護を受け始めた日 | 保険証、保護開始決定通知書、印かん |
交通事故にあった場合
交通事故など第三者(他人)から傷害を受けた場合でも、国民健康保険でお医者さんにかかることができます。
その際には必ず保健福祉課(給付班)へ届出をしてください。
保険で治療を受ける場合、窓口でお支払いいただく一部負担金以外の医療費については、一時的に加害者に代わって保険者が立て替え、あとで加害者に請求します。また、受診等の際は交通事故による受診であることを医療機関等に申し出てください。
届け出のしかた(第三者行為による傷病届)
届出手順
- 警察に届け出て「事故証明書(人身事故)」をもらいます。
- 「事故証明書(人身事故)」をもらったら、保健福祉課(給付班)へ「第三者行為による傷病届」を提出してください。
相手のある負傷の場合
交通事故にあった場合と同様に必ず保健福祉課(給付班)へ届け出をしてください。
※交通事故の他、次のような場合も第三者行為となります。
- 自転車事故(自転車対自転車、自転車対歩行者)
- 他人の飼い犬等に噛まれた
- スポーツ事故(ゴルフで他人の打った球にあたった)
- 飲食店での食事が原因で食中毒にかかった
- 工事現場からの落下物等があたった など
セルフメデイケーションについて
セルフメデイケーションとは?
平均寿命が長くなり、生活習慣病が問題になってきた現代において、日々をいかに健康に生きるかが重要になってきます。そこで注目されているのが、「セルフメデイケーション」です。
世界保健機関(WHO)では、セルフメデイケーションを「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当すること」と定義しています。
セルフメデイケーションの効果
- 毎日の健康管理の習慣が身につく。
- 医療や薬の知識が身につく。
- 疾患により、医療機関で受診する機会が減少する。
- 通院が減ることで、国民全体の医療費の増加が抑制される。
セルフメデイケーションの取組とは?
まずは普段の自分の健康状態を把握することが大切です。毎年健康診断を受けましょう。そして、普段からは適度な運動と栄養バランスの取れた食事、十分な睡眠・休息を心がけ、病気になりにくい体を作りましょう。
しかし、天候不順や日々の忙しさから、頭痛や風邪などの体調不良を引き起こすこともあります。
そんなときは、OTC医薬品(一般に普及されている市販薬)を上手に活用し、自分で手当するセルフメデイケーションを図っていきましょう。具体的には風邪が重症化する前に風邪薬を飲む、小さな傷にばんそうこうを貼る、疲れた時にビタミン剤を飲む、などが考えられます。
かかりつけの薬局を決めておけば、自分の体質に合ったアドバイスを薬剤師から受けられます。
自分の飲んでいる薬の記録をつけることもおすすめです。この記録は、医師や薬剤師に薬の情報を伝えるときにも役立ちます。
セルフメデイケーション税制とは?
医療費控除の特例として、健康増進の取組を行う人が、対象となるOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について、所得控除を受けることができます。
ポリファーマシー(多剤服用)について
ポリファーマシーとは
ポリファーマシーは、ポリ(複数の)とファーマシー(調剤)を合わせた言葉で、多剤服用等と訳されます。
しかし、単に服用する薬の数が多いことではなく、多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬を飲めなくなったりしている状態をいいます。
なぜ薬の数が増えるの?
高齢になると、複数の病気をもつことにより、処方される薬の種類が増える傾向があります。受診する医療機関が複数になることも薬が増える原因です。
なぜ副作用が起こりやすいの?
加齢に伴う生理的な変化により内臓の働きが弱くなってくると、薬を分解したり、体の外に排出したりするのに、時間がかかるようになります。また、薬同士が相互に影響しあうことで、薬が効きすげてしまったり、効かなかったり、副作用が出やすくなったりすることがあります。
気になる症状は医師・薬剤師に相談
薬を飲んでいて「何か変だな」「いつもと違う」と感じても、自分で薬をやめたり、減らしたりするのはよくありません。必ず、かかりつけの医師や薬剤師に相談しましょう。
その際は、いつ頃からどのような症状がでてきたのか、気になる症状についてもメモしておきましょう。
お薬手帳を1冊に
お薬手帳を使うことで、危険な飲み合わせを避けることができます。医療機関を受診するときや薬局に行くときは、必ずお薬手帳を持参しましょう。
お薬手帳は病院や薬局ごとに分けずに1冊にまとめておきましょう。
使ってる薬について医師や薬剤師へ正確に情報を伝えることができるほか、災害などの緊急時の備えにもなります。